美容コラム
~しわ・たるみ・しみに強いドクターが監修~

  1. しわ治療の施術時のダウンタイム
    どの程度の時間が必要?
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しわ治療の施術時のダウンタイム
どの程度の時間が必要?
しわ治療の施術時のダウンタイム<br>どの程度の時間が必要?

しわ治療

2019.10.11

美容医療の治療を行う際、ある程度は必要となるのがダウンタイム(元の状態に回復するまでの時間)です。美容医療は麻酔をしたり、薬剤を注射で注入したり、レーザーなどを照射するため、肌が腫れたり、むくんだりといった症状が、程度に差はあれ生じやすいものです。ダウンタイムは行う施術によって異なりますが、どの程度で皮膚に治療跡が目立たなくなるのか、治療別にその目安の時間を比較してみましょう。

  1. しわ治療にはどんな施術がある?
  2. 注入治療はダウンタイムが短い傾向がある
  3. 医師の技術が仕上がりダウンタイムを左右する
  4. ドクターコメント
  5. 施術コレクション

しわ治療にはどんな施術がある?


ダウンタイムの時間を比較する前に、しわ治療と言っても家でのスキンケアから美容医療まで様々ありますが、どんな種類があるのか見てみましょう。

コスメ

化粧品の性能は進化を続け、しわを解消する効果があるとうたわれている化粧品も登場しています。

ボトックス注射・ゼオミン注射

しわは注入治療が効果的ですが、中でも第一選択肢になるのがボトックス注入です。表情筋の動きを抑える効果があるため、表情グセでつく額や眉間のしわ、目元のしわ。下がった口角などに効果的です。ボトックスは、薬剤の製品名で、ボツリヌス菌が産生するA型ボツリヌストキシン製剤を使用、ゼオミン注射はドイツのボツリヌストキンシン製剤です。

ヒアルロン酸注入

しわの深い溝を埋めたり、ハリが低下して細かいしわの凹凸ができている部分には内側から皮膚にハリを与えるように注入すれば、内側からしわを伸ばす効果が得られるなど、注入技術次第でごくナチュラルなしわ解消が叶います。法令線のようにボトックス注射では改善できないしわにも効果があります。また、ヒアルロン酸注射とボトックス注射と組み合わせることで多種のしわに対応できます。

PRP注入

再生医療の一種で、自身の血液から成長因子が含まれた血小板のみを抽出し、年齢が気になる部位に注入する方法です。血小板に含まれている成長因子が線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促します。

水光注射

皮膚の一定の深さに複数の針を同時に刺してヒアルロン酸などの有効成分を浸透させる注射です。真皮の浅い層に広範囲に少しずつ注入するため、肌全体にハリ、つやが出ます。皮膚表面の小じわにも効果的です。

ポテンツァ

フラクショナル・ニードルRF(高周波)マシン。肌へ専用チップのニードルを挿入し直接RFを照射することでたるみ、小じわ、肝斑などの改善を促します。針の深さやRFのパワーなど細かい設定ができるので症状や悩みに合わせた治療が可能です。

しわ治療はこの他にも多数あります。しわのでき方によってはこれらの治療より、照射系の治療の方が向く場合もありますし、両方行うことで解消できる場合もあります。カウンセリングでじっくり相談をして治療法の選択を行なってください。

注入治療はダウンタイムが短い傾向がある

では、施術ごとに考えられるダウンタイムの目安を見てみましょう。

ダウンタイム 効果持続期間
コスメ なし その他との施術との併用で効果が長期的に
ボトックス・ゼオミン注射 施術直後からメイク可能
まれに内出血がある
3~6ヶ月程
ヒアルロン酸注入 施術直後からメイク可能。腫れや内出血が出ることがある 6~12ヶ月程
(使用する製剤によって異なります)
PRP注入 メイクは3時間後から可能。腫れや内出血を生じても数日で消えます。 6~12ヶ月程
水光注射 メイクは翌日から
内出血と赤みが数日出ることがある。
1~3ヶ月程
ポテンツァ メイクは翌日から
4~5日は腫れます。内出血の跡は1~2週間程度で消えます。
1〜3ヶ月程

腫れやすさ、内出血しやすさは個人差がありますが、しわ治療は基本的に長いダウンタイムを必要としない治療がほとんどで、内出血跡が残ってもメイクで隠せる範囲です。そのため仕事を持っている方や人前に出る機会が多い方も短い休みの間に施術を受けることも可能です。

医師の技術が仕上がり、ダウンタイムを左右する


大きくたるみを解消したい、完全に顔のしわをなくしたい場合は美容外科でのフェイスリフトの手術がありますが、これは費用も高額で手術のため制限も多く、長いダウンタイムも必要です。あくまで自然に美しい肌を保つためには、美容皮膚科で行えるダウンタイムも短いレーザー治療や注入治療で十分に効果が期待できます。ただしここで注意しておきたいのは身近に感じる治療とはいえ、注射で行う注入治療は、医師の技術で結果に大きく差が出る施術であるということです。

自然で違和感のない仕上がりを叶えるためには、個人個人に合った治療法、注入治療の場合は、製剤を選び、それぞれの方にあった注入量、注入場所を見極める必要があります。時には製剤を組み合わせた治療が効果的な場合やたるみが原因で起きているしわには照射治療でリフトアップすることが先決のこともあります。その見極め、そして実現する技術があって初めて、納得がいく仕上がりが叶うのです。
またダウンタイムに関しても医師の技術は大きく、内出血がなるべく抑えられるよう、腫れないような注入方法を医師が行うことで、ダウンタイムの長さが変わってきますので、クリニック選びは慎重に行う必要があります。

美容には時間、痛み、我慢が必要だった時代は過ぎ、比較的短いダウンタイムで自然な若々しさを手にすることも可能になりつつあります。そのためには治療法を見極める経験と実績、そして技術を持ったクリニック選びが何より需要なことと言えるのではないでしょうか。

ドクターコメント

Doctor comment
ドクターコメント

注入治療の中でもヒアルロン酸は、世界中の製薬会社、開発メーカーから数多く販売されています。それぞれに特徴があり、それぞれに適した注入法、テクニックがありこれが正解という答えがないのが面白いところであり、難しいところです。当院ではしわの種類に合わせて治療を行うために、常に知識と技術のブラッシュアップを心がけています。

Treatment collection
施術コレクション
マドンナリフト

マドンナリフトとは、美肌フラクショナルレーザ治療のことで、炭酸ガスレーザーと高周波を同時に照射することができます。炭酸ガスレーザーはホクロやイボを削る効果がありますが、肌質改善、引き締め効果も望めます。高周波は引き締めに有効なエネルギーを発し、線維芽細胞を刺激します。両方を同時に照射することで、相乗効果が期待できます。

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この記事の監修

クロスクリニック銀座  石川浩一院長

プロフィール
経歴
1988年 防衛医科大学校卒業
   
1992年 防衛医科大学校病院救急部形成外科勤務
   
1994年 自衛隊中央病院形成外科・国家公務員等共済組合
連合会三宿病院形成外科医長
1995年 東京女子医科大学第二病院形成外科助手、医局長
   
1998年 クロスクリニック開業
2014年 クロスクリニック銀座開院
資格
   
日本形成外科学会認定・形成外科専門医
サーマクール認定医
所属学会
日本形成外科学会会員
日本レーザー医学会会員
日本美容外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本臨床皮膚外科学会会員
日本医学脱毛学会会員
日本肥満学会会員
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