美容コラム
~しわ・たるみ・しみに強いドクターが監修~

  1. 肌のしみ取り治療、
    効果に対する私たちの考え、医師とは違う!?
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肌のしみ取り治療、
効果に対する私たちの考え、医師とは違う!?
肌のしみ取り治療、<br>効果に対する私たちの考え、医師とは違う!?

しみ治療

2019.10.30

しみ解消を望むとき、「しみは取れて当たり前」「レーザーならすぐに取れる」「化粧品だけでも消える」と思っている方も多いのではないのでしょうか? しみ治療は、患者さんと医師の間に効果に対する認識に大きな差がある治療の一つです。実際医師が実感しているしみ治療の効果とはどんなものなのでしょうか?

  1. しみ治療の効果、医師の認識は?
  2. しみの種類は20種越え! 美容皮膚科でしみの見極めを
  3. さまざまな治療法から自分の肌、しみに合うベストな方法を選ぶ
  4. ドクターコメント
  5. 施術コレクション

しみ治療の効果、医師の認識は?

しみ解消を願う多くの方が、勘違いしがちなことの一つに「レーザーを照射すれば、しみは簡単に消える」という思い込みがあります。しみ治療用のレーザーは、黒っぽい色に吸収される性質があるので、レーザーの熱エネルギーでメラニン色素を破壊しますが、どんなしみでもレーザーを当てるだけで、すぐに効果が出るわけではありません。レーザー治療では、しみの種類、状態に適した機器を選び、適切なパワーと方法を使い分けることが重要です。また、レーザーではない照射機器や内服薬、外用薬の方が効果を望めることもあります。

治療期間に関しても一旦消えたかに見えたしみが肌のターンオーバーで再び現れることはよくあるため、経過を見ながらじっくり時間をかけた治療が必要になります。肌色を均一なトーンにするまで2年くらいかかることもあるなど、医師にとってしみ治療は、種類によっては難しい治療であるというのが認識です。では、どんなしみが治療に時間がかかるのでしょうか?

しみの種類は20種越え! 美容皮膚科でしみの見極めを


しみにはたくさんの種類があり、医学的に細かく分類すると、その種類は20種を越えます。鏡を見れば自分で区別がつくしみもあれば、皮膚の専門医が見ても見極めが難しいものもあります。その種類によって最適な治療法は異なり、治療法を誤るとかえってしみが濃くなる事態を招きかねません。

代表的なしみには、紫外線が原因の日光性色素班(老人性色素斑)、ホルモンバランスに関係しているとも言われている肝斑、遺伝性のそばかす、老化が原因の脂漏性角化症、炎症によりメラニンが沈着した炎症後色素沈着、くすみなどがあります。

治療に時間がかかるしみは、顔の中に複数の種類が混在しているしみ、不適切な治療を続けたことで悪化したしみ、薄いしみ、まだらなしみなどで、これらは簡単には解消できません。反対に、できて日が浅いしみならば、1回の治療や化粧品でも消えることもあります。

美容皮膚科だけでなく一般的な皮膚科や化粧品、ドラックストアで売っている薬までさまざまなものでしみ対策はできますが、まずはしみ治療に実績のある専門医にしみ種類を見極めてもらうことが治療成功のもっとも近道であり、大切な1歩と言えます。

さまざまな治療法から自分の肌、しみに合うベストな方法を選ぶ


美容皮膚科で行われているしみ治療には数多くの治療法があります。もっとも代表的なのがレーザー照射です。レーザーと聞くと全部同じ治療のように感じますが、レーザー治療機にもさまざまな種類があり、しみによって使い分ける事で効率的にしみが解消されます。

治療機には、ピコウェイ(ピコレーザー)、ルビーZI(Qスイッチルビーレーザー)、アコレーザー(Qスイッチアレキサンドライトレーザ)、レブライト(QスイッチYAGレーザー)などなど多くの種類があります。ピコウェイ(ピコ秒レーザー)などは、しみ改善だけでなく、しわ、ハリにも効果が望めます。どこのクリニックでも、レーザー治療機器だけで何台も揃っているわけではありませんが、機種によって特性が異なるため、施術する医師が豊富な種類の機種を使った経験があり、なおかつ豊富な機種を所有しているクリニックを選ぶと、より自分にあった治療を受けやすくなります。

また、レーザー機以外にもフォトフェイシャルやライムライトといった光治療器もあります。レーザーが黒色のみに吸収されるのに比べると際立つ個性はありませんが、幅広い波長の光であるフラッシュランプを照射して、しみやくすみの改善、ターンオーバーの促進、コラーゲン増加効果なども期待できます。

レーザー、光治療器を使用した治療の他にビタミンCやイオン導入、美白導入、ハイドロキノン外用剤、ビタミン、トラネキサム酸などの内服剤の処方など美容皮膚科ではさまざまな治療法の選択肢があり、いずれかの方法を単独、もしくは併用してしみ解消を狙います。

しみ治療は大変難しい治療です。レーザー治療機器同様、治療の選択肢が多いほど、自分の肌質、しみの状態にあった治療法を選ぶことができます。また、レーザー機器で照射する前後に行うことで効果を高めるプレケア、アフターケアの治療もあります。そこも合わせて確認することでより効果を高めることができます。

治療別しみへの効果

ピコフェイシャル
(ピコレーザー)
レブライト
(QスイッチYAGレーザー)
BBL
(光治療器)
ホームケア
対応する症状 しみ、肝斑、くすみなど 肝斑、くすみ しみ、くすみ、赤ら顔など しみ、くすみなど
しみの破壊力
ダウンタイム 基本的にないが、場合によっては赤みやかさぶたが出ることもある 基本的にないが、場合によっては赤みが出ることもある なし なし
推奨される治療回数 症状に合わせて3~5回 症状に合わせて5回 1ヶ月に1度を5回 毎日

しみ治療は難しい治療の一つですが、医師の正しい診断と適切な治療があれば望む効果を得ることができます。しみ治療に成功した後も、年に1度でもチェックに通うことで、明るい透明感のある肌を持続することも可能です。

ドクターコメント

Doctor comment
ドクターコメント

クリニックで行うことだけがプレケアやアフターケアではありません。紫外線のダメージがあるとレーザーが使用できないため、しみの治療をするならば「日焼けをしない」ことが大切なプレケアです。また皮膚が乾燥しているとバリア機能が低下するので炎症を起こしやすくなります。日頃のスキンケアや生活習慣も治療効果を上げる大切な要因になります。

Treatment collection
施術コレクション
レブライトSI

左右対称にもやっと現れるしみの「肝斑」に効果的なレーザー治療機です。肝斑は、強い刺激を与えると症状を悪化させてしまうため、メラニンを少しずつ減らしていく弱いエネルギーによる照射が必要です。レブライトは、QスイッチYAGレーザーメドライトの6代目にあたる最新機種で、1ショットのエネルギーを抑えて2発連続照射し、ターゲットへの有効進達度を維持することができます。低出力照射(レーザートーニング)には低出力で安定した連続発振が可能な機器が適しています。

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この記事の監修

クロスクリニック銀座  石川浩一院長

プロフィール
経歴
1988年 防衛医科大学校卒業
   
1992年 防衛医科大学校病院救急部形成外科勤務
   
1994年 自衛隊中央病院形成外科・国家公務員等共済組合
連合会三宿病院形成外科医長
1995年 東京女子医科大学第二病院形成外科助手、医局長
   
1998年 クロスクリニック開業
2014年 クロスクリニック銀座開院
資格
   
日本形成外科学会認定・形成外科専門医
サーマクール認定医
所属学会
日本形成外科学会会員
日本レーザー医学会会員
日本美容外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本臨床皮膚外科学会会員
日本医学脱毛学会会員
日本肥満学会会員
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