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- 美容皮膚科のしわ治療、
やはり気になる施術ごとの費用について
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しわ治療
2019.09.04
美容皮膚科でしわ治療を受けようと思うとき、看過できないのはその費用です。しわ治療にもさまざまな治療法があり、自分のしわにあった治療法はそれぞれ異なります。カウンセリングで、どの治療を受けるか医師と相談する際にも、あらかじめ施術ごとの大まかな費用を知った上で話を聞くことは、治療をするか否か、どの治療を選ぶのか意思決定の目安になります。しわ治療の種類から、それぞれの治療の費用の目安を見てみましょう。
クリニックによって費用は異なる
美容皮膚科の治療は基本的には自費診療です。そのため、クリニックによってその料金は異なってきます。料金設定は、治療法や扱う製剤、機器によっても変わりますし、医師の経歴や技術力によっても異なります。美容皮膚科を選ぶ際には料金だけでなく、これまでの治療実績、扱っている機種、使っている製剤、誰が治療に当たるのかまで知った上で病院選びを行うとより納得した治療を受けることができます。
また、どの症状に関しても複数の治療法があります。しわ治療ならば、その人の皮膚の状態、しわの種類に合わせた治療法があるので、それを見極めてくれる医師がいるのか、治療の選択肢がいくつかあるのかも重要なことです。
しわに合わせた施術法
多くのしわは手術などではなく注入治療で改善することも可能です。注入治療は注射だけなので施術時間も短く、負担も少ない治療ですが、その分注入テクニックで効果に大きな差が出ます。しわの形が人によって違うように、表情筋のつき方や筋肉の量、動きの強さも個人差があります。そこを熟知して適する場所に適度な量を注入する必要があるため、医師の技術が大切です。
ボトックス注射・ゼオミン注射
表情グセによってできたしわに最適な治療法です。目尻のしわ、額のしわ、眉間のしわの治療に効果が望めます。
ボトックスは、ボツリヌストキンシン製剤を注入し、表情筋の動きを抑えしわをできにくくする作用があり ボトックスビスタは、厚生労働省の認可を受けた唯一の治療薬です。ゼオミン注射はドイツの優れたボツリヌストキンシン製剤です。
ヒアルロン酸注入
表情じわと違い、無表情のときでもすでに現れているしわ、目元や口元のしわ、深いしわにはボトックス注射よりもヒアルロン酸注射が向いています。
ヒアルロン酸は、水分保持能力があり、肌の潤いハリに欠かせませんが、年齢とともに減少します。そこにヒアルロン酸を注射することで、肌をふっくらさせる効果があります。ヒアルロン酸には粘度が異なるさまざまな種類があるため、深いしわを埋めたり、細かい凹凸ができている部分をボリュームアップさせたりすることも望めます。
PRP注入
肌を内側から再生したい場合には、自身の血液を利用するPRP注入が最適です。
自身の血液から、成長因子が含まれた血小板のみを抽出し、しわの気になる部位に注入します。成長因子が線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促します。
たるみ治療
肌がたるんだことでできた、ほうれい線などの深い溝はしわを注入治療で埋めるより、たるみ治療を行い、肌の段差をなくすことが効果的です。
照射治療で肌全体を引き締め、ハリを出ししわ改善を図ります。
しわ治療の料金、コストパフォーマンスまで考えて
注入治療に関しては、同じクリニックでも使う製剤、注入する量でも料金が変わり、製剤によって効果の持続期間も変わります。照射治療に関しても、機種がたくさんあり、効果や作用機序も料金もまったく違います。詳しくはカウンセリングで聞く必要がありますが、おおまかな費用の目安は以下の通りです。
料金の目安 | 推奨される治療頻度 | |
---|---|---|
ヒアルロン酸注入 | 70,000円程度 | 半年~2年に1度 |
ボトックス注射 | 30,000円程度 | 3~6ヶ月に1回 |
PRP注入 | 150,000円程度 | 半年~1年に1度 |
照射治療(ウルセラの場合) | 300,000円程度 | 半年~1年に1度 |
しわ治療には上記した施術だけでなく、コラーゲン注入(120,000円)、水光注射(146,000円)や高周波を照射するアグネス・アイリフト(200,000円)、フラクショナルレーザーのマドンナ・リフト(70,000円〜)、その他ホームケアでの自宅でのケアなどもあります。
しわ治療に関しては、出来るだけ早い段階で始めることも重要です。眉間や目尻のしわなど深くないうちに、定期的に注入治療をしておけば一生しわを作らずに済むことも夢ではありません。美容メンテナンスは専門家に任せなかったとしてもどうしても派生する費用です。提示される料金に惑わされずに、コストパフォーマンスまで考えて料金を比較検討しましょう。
- Doctor comment
- ドクターコメント
美容医療は日々進化しています。当院では新しい技術、治療、機器の情報を常に取り入れ、中でも私自ら自分に施術を行い、納得した施術だけを導入しています。またカウンセリング、診療から治療まで日本形成外科学会認定専門医が担当して、患者様のお悩み解消をお手伝いいたします。
- Treatment collection
- 施術コレクション
プレステージPRP(多血小板血漿)注入
PRPは自身の血液を利用して行う再生医療に一つです。PRPにも種類がありますが、プレステージPRPは薬剤添加ではなく血液だけを使用しています。採取した血液から高濃度血小板だけを取り出し、お顔の悩みの部分に注入します。血小板には成長因子が含まれており、線維芽細胞を刺激し、真皮コラーゲンの増加させる働きも期待できます。
この記事の監修
クロスクリニック銀座 石川浩一院長
プロフィール
- 経歴
- 1988年 防衛医科大学校卒業
- 1992年 防衛医科大学校病院救急部形成外科勤務
- 1994年 自衛隊中央病院形成外科・国家公務員等共済組合
連合会三宿病院形成外科医長 - 1995年 東京女子医科大学第二病院形成外科助手、医局長
- 1998年 クロスクリニック開業
- 2014年 クロスクリニック銀座開院
- 資格
- 日本形成外科学会認定・形成外科専門医
- サーマクール認定医
- 所属学会
- 日本形成外科学会会員
- 日本レーザー医学会会員
- 日本美容外科学会会員
- 日本マイクロサージャリー学会会員
- 日本臨床皮膚外科学会会員
- 日本医学脱毛学会会員
- 日本肥満学会会員